■2006年4月1日以降のデジタルカメラエクスプレス
(本項目は2006年3月19日にNEWSに投稿された物です)
文月です。
長らくのご無沙汰でした。
アサヒパソコンの最終号が発売されてから半月が経ちましたので、そろそろコメントを出してもいいかなと思い書きます。
いや、別にアサヒパソコンと仲が悪いとかではなく、そもそもしばらくお休みしていたのはアサヒパソコンへの義理立てもあります。言い訳のようですが、アサヒパソコンの連載は最終号で書いたように、銭金ではなくライターの面子をかけた仕事だったわけであり、またその場を提供してもらった以上、その仕事に専念するという考えもありました。
まぁそれだけでは「支援しているのに更新がないのは何でだ?」という事もあると思います。それは再開する課程で、追々コメントをしていくことにします。
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●ご報告1
1つめは、紙媒体での文月涼のデジタルカメラライター廃業です。
アサヒパソコンの最終号で書いたのは、「オファーが無ければこれが最後」だったのですが、その後いろいろ考えた結果、諸般の事情も含め、話はそれよりさらに前に進みました。よほどの理由(たとえば私しか理解している人間がおらず、私しか書けない記事)が無い限り、他人の責任において発行されている紙面での仕事はしないことにしました。
これは昔から同業のデジタルカメラライターに言われていることでもありましたが、「文月君が書きたいことを書くには、自分でメディアを発行しないとだめ」だからです。
しかし今まででもDCEX.NETはそうだったのじゃないかと思われるでしょうが、単にサイトを開設しているのと、経済的に安定した裏付けがあるのとはまた別の話です。今後それなりのサイズに縮小して経営を回しているめどがある、そういうところに着地しなければ、再開する意味もない、そう考えていたこともありました。今回、連載終了にあたって、そのあたりを整理した結果、ある程度ビジョンが見えてきたので再開の方向性を打ち出す事にした訳です。
従って、デジタルカメラライターとしての活動は、基本的にここのみとなります。だってもう紙面にはたくさんデジカメライターもいるしね。別に私がやらなくても他にやる人がいるでしょう。私は私しか出来ないやり方で、今後デジタルカメラにコミットメントしていくことにします。
●ご報告2
2つめは、水中関係のライター業務の廃業です。
陸上のデジタルカメラと同様に、水中でも「私が欲しいものをいち早く欲しい。そのために出来ることをする」というのが私のスタンスだったのですが、コンシューマ機においては、キヤノンのPowerShot A95、或いは松下のDMC-FX01、など優秀な機種が登場しましたし、一眼レフに関してはハウジングとして、イノンが究極とも言える物を出すめどが立ちました。従って、そういう一つのブレイクスルーがあれば、(一部には、高級車だ、マンションだ、新型船だと私利私欲に走る愚か者がいますが)後はおおむね正しき方向に流れていくだろうと考え、廃業します。
こちらは本当に、数年前私が蒔いた種がきちんと花開いた、うれしい気持ちでの廃業と言えるでしょう。また、後継者ではありませんが、私のライターとしての側面をきちんと継いでくれる人もいるので、その面でも安心だと言えます。
というわけで、水中関係の方、さらばです。私はもう少し遠い場所から、水中にコミットメントしていく事にします。
●ご報告3
3つめは私の方向性です。
1つめで述べたように、私が私なりのやり方でデジタルカメラにコミットメントしていきますが、長期的にはデジタルカメラライターの足を洗う方向に流れていきます。
それは、私はデジタルカメラにコミットメントしていることそのものが活動の主目的なのではなく、デジタルカメラが人間の表現の次元を上げ、より人と人が理解し合えるようになるツールとなる、それに対して貢献することがコミットメントしてきた理由であり、目的はデジタルカメラそのものではなく、人と人が分かり合う事なのです。
従って、デジタルカメラが一つの成熟期に達してくれば、私はまた別の未開の分野に眼を向けて、自分が出来ることを通じて、人と人が分かり合うこと、ひいては世の中にコミットメントしていきたいと考えます。
それはずっと遙か昔、最初に大学に入ったあたりからなのですが、私は最終的には物書きや映像作家なりの表現者になりたいと考えていて、そのための蓄積として、大学で遊び、就職して社会に出て、脱サラし、様々な事をやってきたわけです。石の上にも3年と言いますが、すでにもう16年の月日が過ぎました。そして自分なりにも最終目的をそろそろスタートしても、死ぬまでガソリンが持つかなという感触を得ることが出来ました。
ですから、DCEX.NETは再会しますが、そこで発信するものがデジタルカメラを中心とした物ではなくなっていっても、容認して欲しいと思います。手段がデジタルカメラを通した記事から、また別の物に変わるだけなのです。人が変わっていくための「何か」を提案する事は代わり無いのですから。
それが納得出来ないというのであれば、今現在まで変わらず支援をしていただいている方に関して、支援開始からの返金も応じます。個別に連絡してください。
●ご報告4
4つめは、今後の方向性です。
基本的にDCEX.NETは「書き下ろしは有料」にします(詳細内容は一番下)。
私は「インターネットは無料である」という考え方が「駄文書き殴り」の世相を生んでいると思います。私はデジタルカメラの記事において「1台100円の物を10台売る製品作りではなく、1台1000円の物を1台売る製品作りをしなさい」と書いてきました。それはコストがきちんと取れる製品作りが、最終的に「お金がきちんと回る市場」を作るだろうと考えるからです。
たとえば私たちライターの世界においても、デフレに端を発した製作費の圧縮は、創作者の首を自ら絞める原稿料のダンピングを生み、その結果、紙面でも駄文、それを見たノンライターが自分でも書けるじゃんと勘違いして、インターネットで駄文をまき散らし、右を向いても左を向いても駄文が溢れかえっています。
比較的恵まれていた私たちの世代、それ以降のライター達の文を見ると、私たちが常識であると思っていた事が、きちんと行われていない。それは彼らが悪いのではなく、彼らがそういう事を考える余裕をもてないほど、自らに時間を与えるお金が手に入らない、いわば「寝食足りて礼節を知る」段階に到達できていない状況を表しているわけです。
私は少なくともライターとして食えている。ならば、見応えのある内容の良い文章を書くには金がいる。いい文章を読みたかったら金を出さねばいけないという事を、できるだけ啓蒙するために、あえて「魂を込めた書き下ろしの文は1文字とも無料では出さない」というスタンスでやっていきたいと思います。
ただ、別に法外な銭をとるつもりはありません。基本的に今の支援会員と同じ、書き下ろしを見てもらうためには、月120円の固定料金を払ってもらう。後はお代は見てのお帰りです。読んでみて、お金を払う価値があると思ったら、いくらでも好きなだけ払ってください。デジタルカメラアーカイブスも再会しますが、こちらも支援会員であれば基本的に見るのもダウンロードもフリーにします。
そこで提供する物は、他での手に入らない物を出すつもりなので、文章なり、アーカイブスのテストデータ、チャート、そういった物に、月120円以上の価値があるなと思ったら、その都度か月にまとめてか、払ってもらいましょう。その結果、バランスがとれればサイトは続くし、そうでなければサイトの回線を太くできないと言ったことになるわけです。とりあえずスタートは10Mの占有回線で行きます。
(注:ただし、企業の方に関してはたとえ支援会員となっていただいても、企業としての契約無しにデジタルカメラアーカイブスのデータダウンロードやデータ利用されることをお断りします。メーカーでご利用される場合は、きっちり原価から積み上げた金額をいただきます。雑誌社も同様です。不正使用が発覚すればそれなりの手段をとります。また支援会員になればフリーパスなのではなく、支援会員になった上で、当方でチェックして、フリーダウンロードのフラグを立てるので、その点ご理解ください。)(加えて、現在アーカイブスはダウンロードが面倒なのですが、それに関してはRysystemの方から新たなダウンロードツールが出る予定です。ただこちらに関しては、別に使用料がかかると思いますが、さすがに他の企業に「ボランティアやれ」とは言えないので、ご勘弁ください。支援会員と同等の月間使用料になると思います)
また無料コンテンツに関して、こちらは確約が出来ませんが、過去に私が原稿料をもらって書いている物に関しては、アップロードしてフリーで見られるようにする予定です。しかし現在のコンテンツそのものは整理します。ニュースの更新もやりません(他サイトであるから)。日記系は、単に何をやってるかを羅列している物は、livedoorのブログを使ったものをフリーで公開します。今のデジカメ日和はタイトルを変えて有料コンテンツの中に入れます。
無料コンテンツアップロードの確約が出来ないのは、単に人間の手間が無いからで、誰かボランティアで「紙面スキャン→OCRで読み取り→読み取りチェック→テンプレート流し込み→アップロード」をしてくれるのであれば、手持ちのすべてのコンテンツを公開する所存です。ボランティア人員を募集します。先着一名様には、スキャンスナップなどのOCR用機器と、OCRソフトをプレゼントします(ただし、もらったら最低1年はただ働きしてもらう。2Pレビュー、週5個分は働いてもらいましょう)
現在サーバーの移行などをやっているので、目標としては4月1日から再スタートです。その日を境に有料コンテンツは支援会員しか見られなくなりますので、ご理解ください。
ご意見ご感想があれば、会議室の方にスレッドを立てて投稿してください。
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■無料会員、支援会員、コンテンツの切り分け
2006年4月1日より、デジタルカメラエクスプレスの構成を改訂し、以下のようにいたしました。
■付録4月1日移行のサイト構成
基本的なスタンスは「実写データを見て、自分で良いと思う物を考えて選ぶ」サイトです。もちろんコメントはしますが、あの機種が良い、あの機種が悪いと言った、私が決めた事を発信するのではなく、自分で理解する事をサポートするという考え方です。
会員には無料会員と、支援会員があります。無料会員は名前の通りで、支援会員とは毎月120円ずつ、サーバーのコストなどを負担していただく物です。また各コンテンツは全く無料なのではなく、「お代は見てのお帰り」という考え方としています。読んだり、ダウンロードしたりして、そのコンテンツに関して価値があったなと思えば、こちらから銭を投げてやってください。
●有料コンテンツ(毎月120円の支援会員になるとフリーパス)
・デジタルカメラアーカイブス(こちらが主力です)
比較画像データ、比較印刷用画像、チャートデータ、測定データ、サンプル画像のダウンロード
・機種データに関するコメント(レビューほど重い物ではありません)
・デジカメ日和後継日誌
●無料コンテンツ
・無名雑記(仮名)、日々の雑記
・過去の雑誌記事
・会議室
・フリー著作物配布
・デジタルカメラアーカイブスのサムネール画像閲覧(都度決済ではダウンロードいただけます)
●各会員のアクセス範囲
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